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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第19章 清瀬海斗
現実を受け止めきれず、下を向く。
昔の記憶が蘇った。
海斗様は、とても優しい穏やかな方だった。
あたしがこのお屋敷に来ると、いつも遊んでくれた。
あたしは5才。海斗様は10歳。
普通なら小学生の男の子が小さな女の子と遊んだってちっとも楽しくないだろう。
でも海斗様は嫌な顔なんてせず、あたしと一緒に遊んでくれた。
こんなお兄ちゃんがいたらって何度も思った。
海斗様はあたしの憧れだった。
今だから思う。
あたしの初恋は海斗様。
それから年月が経ち、あたしは中学生になると、ずっと定期的に遊びに行ってた清瀬家にも部活などで忙しく、あまり行けなくなってしまった。
海斗様も高校生。あまり会う機会がなくなって、その後は海斗様が留学されこのお屋敷を出てしまってまったく合っていなかった。
そしてやっと再会したのだ。