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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第24章 垣間見える優しさ
海斗様が湯船に入れたのは、あたしが大好きな桜の香りの入浴剤。
それが綺麗に混ざると、湯船のお湯も桜色に染まった。
それから海斗様はシャワーを止めあたしを再び抱き上げると、湯船に入れた。
「湯船に浸かってゆっくり休めば、少しずつ身体も動くだろう。」
あたしの顔にかかった濡れた髪を耳に掛けながら優しい声色で言う。
「か、海斗様も濡れてるのにっ。
身体が動いたらすぐ上がりますからシャワー浴びてくださいっ。」
「俺の事はいい。着替えて仕事に戻るから。
着替えを用意しておくから後で俺の仕事部屋に来い。」
「で、でも…」
「また襲われたいのか?
こんな姿のお前を見て、今だって気を抜けばお前をっ………何でもない。」
「えっ…。」
海斗様は顔を背け、バスルームを出て行った。