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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第25章 不器用な彼の純心
またあたしの胸が鳴った。
さっき襲ってきた胸を締め付けられるような痛みとは違う。
「どうした?顔が赤いぞ?」
えっ?
思わず両手で頬を抑えた。
なんだか顔が上げられない。
そんなあたしにも構わず、頬に当てていた手を片方掴んで歩き出す。
「お前に見せたいものがある。」
あたしは手を引かれたまま歩き出した。
さっきいたリビングを通る。
ふと海斗様の足が止まった。
「掃除したのか?」
テーブルの方を見て首を傾げた。
「あ、はい。お部屋に行く前に。」
さっきまであたしが縛り付けられていたテーブル。
自分の意志ではないとはいえ、あんな状態のままにしておけないし、あれを他の誰かに片づけてもらうなんて恥ずかしすぎる。
それに、あたしは今日から海斗様のメイド。
この部屋も、ベッドルームも仕事部屋も、海斗様が使うところの掃除はあたしの仕事だ。