この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第33章 海斗の想い
急いでその場を後にすると、りんは付いてくる事はなかった。
それにほっと安堵のため息を零し、自分の部屋に入るとリビングに荷物と眼鏡を乱雑に置き、ベッドルームを通り過ぎまっすぐ莉愛菜の部屋に向かった。
中に入ると、この屋敷の医務室に俺が小さい頃からいる初老の男、佐々木が莉愛菜の様子を見ていた。
俺が入ってきた事に気付き、頭を下げる。
「お帰りなさいませ、坊っちゃん。」
「莉愛菜の様子はどうだ?」
佐々木は医療器具を仕舞いながら言った。
「階段から落ちたのだと思います。
足を踏み外したのかもしれません。昨日寮でお酒を一緒に飲んでいたとすみれちゃんが言っていましたので。」
母さんに仕えているメイドか。
「それで、怪我は?」