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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第34章 莉愛菜の決意
「り、りあなっ……」
とても弱弱しく、泣きそうな顔で呼ぶ。
「海斗お兄ちゃん…聞いて?」
もう一度、海斗様にしっかり届くように囁いた。
海斗様はふと視線を逸らした。
でももうさっきみたいに乱暴な事はしてこない。
あたしはもう一度ちゃんと話しだした。
「直哉に会いたいと思ったのは、このままじゃいけないと思ったから。
ちゃんと、自分の気持ちに向き合いたいの。
だから、あたしに直哉と向き合う時間をください。」
目を合わせようとしない海斗様。
いつもはじっとあたしの目を見て話を聞いてくれるのに。
きっと嫌なんだろう。
直哉の名前を出すと、海斗様はさっきみたいに豹変するから。