この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第34章 莉愛菜の決意
海斗様は黙ってあたしの話を聞いてる。
とても寂しそうな、困ったような顔をして。
あたしはそんな海斗様を見ていつも戸惑う。
それと同時に湧き上がってくる愛しさ。
守ってあげたくなるような。
あたしに守られるような人では無いけれど、こういう時の海斗様を見るとそう思う事が増えた。
そして優しい眼差しで微笑みかけてくれる時に感じる胸の高鳴り。
この気持ちがこの先どう成長していくかは分からない。
でも、このほんのり灯った小さくて儚い蝋燭の灯りの様なこの気持ちに
海斗様の想いに
真剣に向き合いたいと思ったんだ。
きっとあたしは、直哉ではなく
海斗様を
意識し始めてる
そんな気がするから