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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第35章 不安と寂しさ
あたしはそっと海斗様の寝顔にキスを落とす。
―――帰ってくるよ。心配しないで。
そんな思いを込めて。
きっと今までの条件も全て、海斗様の不安が形になって表れていたんだ。
だからいつもよりもスキンシップが激しくて、いつもより余裕なくあたしを抱いた。
あたしは海斗様の顔にかかる前髪を後ろに流して、そっとその腕から出た。
部屋に戻り、身支度を整える。
朝食を簡易キッチンで作る。
海斗様は朝食を食べない。
だけど、あたしは身体が心配だから、せめてスープだけでも飲んで欲しくて、寝起きの身体にも優しい野菜スープを作っている。
最初はいらないと言った海斗様も、あたしが作ったと言ったらあっさり食べてくれた。
あたしはそのスープにトースト等を食堂からもらってきて一緒に食べる。