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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第36章 ケジメ


直哉の部屋の前まで来て、合鍵でカギを開ける。


どんなタイミングで切り出したら良いんだろう。

あまり長居はしたくない。

だからって寝起きの直哉にいきなり別れ話なんてしていいものだろうか。

それじゃきっとまともに話し合いができないんじゃないかな。

きっと二日酔いだろうから。



そんな事を真剣に考えながら靴を脱いで部屋に上がったあたしは気付かなかった。



玄関の隅っこに、見慣れないパンプスが転がるように置いてあったことを。


本当に馬鹿だと思う。

普通、気付くでしょ?


でも考え事をして、緊張して周りが見えていなかったあたしは気付かず部屋に入り、リビングに行った。

そこには直哉がいなくて…


きっとまだ寝てるんだと、寝室に向かった。

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