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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第36章 ケジメ
バンッ―――――
あぁ、これがいわゆる修羅場ってやつか。
なんとなく他人事のようにそう思った。
「………り、あな?」
呼ばれた声に振り返る。
直哉が女の人の下で、目を見開いてこっちを見ている。
その手は女の人の乳房を鷲掴みしていて。
その声に振り向いた女の人がびっくりして声を荒げた。
「な、なに?!あんた誰?!」
その声に、直哉と目を合わせたまま固まっていたあたしは我に返り、一目散に走った。
その場に留まって直哉と話をする気になんてなれなかった。
だって、もう話する必要もない。
現場を見てしまったんだから。
あたしがこんなこと言うなんておかしいのはわかっているけど、思ってたんだ。
直哉はあたしを大事にしてくれてたって。