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第36章 ケジメ

だからこそ、そんな直哉を傷付ける様な事をしてしまった自分が嫌で、情けなくて、顔なんか合わせられないって思って。

でもだからこそ、このままじゃいけないって思ったんだ。

自分で壊してしまった直哉との関係は、自分でしっかりケジメをつけなきゃって。

直哉が傷つくなら、いっそ嫌ってくれればいいと思った。

だから、海斗様との関係も全て話すつもりだった。

あたしがすべて話して楽になりたいわけじゃない。

全て話して軽蔑して、嫌ってくれた方が、こんなあたしを早く忘れてくれた方が直哉の為だと思った。

綺麗事に聞こえるかもしれないけど。

でもケジメをつけて、しっかり話し合って終わらせるのに、嘘をついて自分を守ってごまかすのはだめだと思ったんだ。



でもまさか、直哉が自分と同じ事してるなんてこれっぽっちも考えてなかった。