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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第36章 ケジメ
部屋を出ていく時、後ろからあたしの名前を叫ぶ声がした。
そしてバタバタと動く音。
それと同時に女の人の声も。
でもあたしはそんなの無視して走った。
どこに向かっているのか自分でもよくわからない。
それでももしかしたら追いかけてきてるんじゃないかと思って、走り出した足は止められなかった。
今は追いかけて欲しくない。
あたしが直哉を責められない立場なのは自分が一番わかってる。
それに別れるつもりで来た。
これで手間が省けたのかもしれない。
あたしが気にしてたようにはならないかもしれない。
直哉があの女の人に気持ちが移っているなら、あたしが何を言ってもあたしが想像していたほどは傷つかず、あっさりあの人の元へ行くかもしれない。