この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第36章 ケジメ
それならそれでいいのかもしれない。
きっとあたしがこうやって言いに来なくても、いずれ直哉から別れを告げられていたんじゃないかな。
それでもあたしの胸のモヤモヤは消えない。
こんな気持ちにあたしがなること自体間違ってる。
それでも何故か涙が出そうになる。
もしかしたら、あたしからあの人に乗り換えるんじゃなくて、初めからあたしが遊びだったのかな?
会う度に、毎回身体を求めてきた直哉。
本当は身体目当てだった?
あの人とはいつから?
さっきから、カバンの中でケータイが震えている。
でも出る気にならない。
もしかしたら直哉かもしれないから。
あたしはケータイの電源を切って、また走り出した。