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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第36章 ケジメ
無意識のうちにあたしは走って気が付いたら見慣れた風景の町にいた。
あのマンションから走って、20分くらいだろうか?
もっと経っているかも。
腕時計はしていないし、ケータイは電源を切ってるからわからない。
この町は、あたしが小さい頃を過ごした街だった。
あたしにとっては思い出がたくさん詰まった町。
楽しい思い出もたくさんある。
それでも、最後は悲しい思い出に染まってしまった町。
どれくらいだろうか…
ここに来るのは。
あのマンションから来れる距離だったなんて今まで知らなかった。
ここには5歳まで住んでいて、その後お屋敷の近くに引っ越してしまったから。
ふと、小さな公園が目に入る。
小さな女の子がお母さんに手を引かれ、公園に入って行った。