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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第37章 導かれるように
「ママ、あたしね。
清瀬家のメイドのなったの。」
ママに最近の出来事を心の中で語りかけた。
鞠子様のお世話じゃ無く、海斗様のお世話をすることになった事。
すみれさんという先輩にとても良くしてもらっている事。
大変だけど、とても充実している事。
パパも頑張ってるよって事。
そして、
今、直哉と別れてきた事。
全部包み隠さず話した。
ママはどう思うだろう。
最低な娘だと思うだろうか?
ママも軽蔑するだろうか、あたしを…
それからしばらく、あたしはお墓の前に佇んでいた。
静かに涙を流しながら。
泣く筋合い無いのは分かってる。
それでもこの胸のモヤモヤを払いたくて。
誰かの前で泣くわけにはいかない。
だからここに来たのかも。
ここならママしかいないから。