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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第38章 救世主
幸せな夢を見ていたあたしは、頬に何かが当たる感触で目が覚めた。
辺りはさっきまでの天気が嘘のように、黒く分厚い雲に覆われている。
そしてその雲から落ちてくるものがあたしの頬を濡らしていた。
「…雨か。」
そういえば、夕方から降るって言ってたな。
まわりは雨雲の所為かかなり薄暗くなってる。
あたしどれくらい寝ちゃったんだろう?
雨は夕方からだと天気予報で言ってたけど。
ずっと電源を切っていたケータイをカバンから取り出す。
電源を入れた。
「うそっ?!17時過ぎてるっ。」
あたしどんだけ寝てたのっ?!
海斗様に怒られるっ。
案の定、着信履歴を見ると、最初の方は直哉が何件も入っていて、17時前からは海斗様が何度も電話をくれていたようだ。