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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第39章 救世主の想い
「莉愛菜っ!!!……莉愛菜っ!!!!」
莉愛菜に俺の声が届くように。
昔の記憶に呑みこまれるな。
俺の元へ戻ってこい。
しばらくして、莉愛菜の身体の震えが少し落ち着いたような気がして顔を向けた。
「………海斗、様っ。」
弱々しく俺を呼ぶその瞳は、ちゃんと俺を見ていた。
聞きたい事はたくさんある。
どうしてここに来たのか
直哉とはどうしたのか
なぜ門限を破り
ケータイの電源が切れていたのか
でも今は聞かない。
今はただ、莉愛菜を感じたい。
この腕の中にいる莉愛菜の存在をしっかり噛み締めたい。
俺たちはお互いずぶ濡れになりながら、ただ抱き合っていた。