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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第39章 救世主の想い
「海斗様っ、GPSに反応がありました。」
俺は寺井が差し出すケータイを奪い取るように掴み確認する。
それはある場所を指していて、動く気配は無い。
この場所は……
俺はこの場所を知ってる。
寺井に場所を告げるとすぐに車に乗り込み走り出した。
雨が少しずつ強くなっている。
車に乗っているとはっきり聞こえないが、遠くで雷が鳴っていたような気がする。
なんだか嫌な予感がする。
このまま、雨も雷も強くなる前に。
莉愛菜が昔のようになる前に、俺が見つけてやらなきゃいけない。
あの頃程にはならないかもしれないが、まだまだトラウマとして残っていると聞いてる。
一人で震えて怯えて、泣いているなら俺が抱きしめに行く。