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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第40章 まどろみの中で
そんな莉愛菜の頬に手を添える、冷たかった。
これが真冬じゃなくて良かった。
俺は急いで毛布で莉愛菜を包み込み、また抱き寄せた。
まだ若干震える身体。
それが寒さからなのか、この天気が見せる幻からなのかはわからない。
屋敷に着くまで俺はずっと莉愛菜を腕に閉じ込めていた。
屋敷に着くと、静かに寝息を立てる莉愛菜を抱いて車を降りる。
すると本邸の方から母さんと、母さんの世話をしている莉愛菜の友人であるすみれが走って来た。
「海斗っ!!莉愛菜ちゃんは?!」
母さんもとても心配している。
この天気だ。
事情を知ってる母さんは莉愛菜の事を気にかけていたのだろう。
そんな時、莉愛菜と連絡が取れないで探しに出た俺の事を寺井が報告していたから気が気じゃなかったんだと思う。