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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第40章 まどろみの中で
「大丈夫だ、母さん。雨に打たれてずぶ濡れだが、今は眠っているだけだ。」
そう言うと、母さんは少し安心したようにホッと息を吐いた。
隣で莉愛菜の顔を覗き込んでいたすみれは、いつもの雰囲気と違う俺にきょとんとした顔をしている。
いつもは家族と莉愛菜、莉愛菜の父親の本庄さん、寺井、ごく僅かな友人くらいにしかこんな口調で話さないからびっくりしたんだろう。
でも今はそんな気にしていられない。
それに、母さんに仕えてる人間だ。問題は無いだろう。
「とりあえず、部屋で起こして風呂に入らせる。落ち着いたら母さんのとこに連れてくから。」
「わかったわ。すみれちゃん、暖かい飲み物準備してもらえる?」
「畏まりました。」
すみれと母さんが本邸に戻って行くと、俺は離れの自室に急いで向かった。