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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第40章 まどろみの中で
すると次第に莉愛菜の大きな瞳が潤みだした。
それでも必死に堪えようとしているのか下唇を噛み締めたから、そっとその唇を親指で撫でて止めさせる。
「なぜ我慢する。泣きたいなら泣け。
ここなら誰も見てないから。」
莉愛菜は自分の頬に手を添える俺の腕を掴みながら、堰を切ったように泣きだした。
子供のように嗚咽交じりで泣きじゃくる姿を見ていると、昔の事を思い出した。
昔もこんな事があった。
そんな時はいつも俺が、莉愛菜が泣き疲れて眠るまで傍にいて抱きしめた。
今のようにお互い裸ではなかったけれど。
俺たちの上から降ってくるシャワー
この雨が、莉愛菜の心を凍えさせるものではなく
この暖かい雨のように莉愛菜の心を温めてくれる事を祈りながら
そっと優しく抱きしめた