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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第41章 曖昧な記憶

海斗様と一緒に浸かる湯船。

いつものように桜色のそこで、あたしは海斗様の足の上に向かい合うように座らされている。

普段なら恥ずかしがるあたしも、今はなぜだか恥ずかしくない。

むしろ、海斗様の温度を感じられる距離にいれてとても安心している。


なんでだか、さっきまでのことがあまり思い出せない。

記憶が曖昧になってるみたいで。


直哉の家に行ったのも、そこから走ってたら昔住んでた町に行きついたのも、

ママに会いたくなってお墓に行った事、いつものように高台で景色を眺めた事は覚えてる。


でも、その後は曖昧だ。


なんとなく、暗闇で誰かに何度も名前を呼ばれた気がした。

そして気がつくと、目の前には雨に濡れるのも構わずあたしを抱きしめる海斗様がいた。


なんだかその後もぼんやりしてて。

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