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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第41章 曖昧な記憶
それでもずっと暖かい何かに包まれてて、とても安心したんだ。
気が付いたらあたしは裸で海斗様のバスルームのシャワーの下。
シャワーに当たる感じが、なんだか雨に当たってるような気分になって、
また視界が暗闇に染まりかけた時、あたしを呼ぶ声がした。
見つめるとそこにはまた海斗様がいて。
その時気付いた。
本当に海斗様が見つけてくれたんだって。
あの暖かい、安心できる温もりは海斗様だったんだって。
あたしが問いかけると、”そうだ”と優しく微笑んで言ってくれて、なんだか更にほっとして涙が出そうになった。
泣いたらいけないと堪えようとするとそれを止められる。
結局抑えが効かなくて、大声で泣いた。
あたしをそっと抱きしめてくれる腕と、上から降ってくる暖かい雨がとても優しくて涙が止まらなかった。