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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第41章 曖昧な記憶

嫌だって……っでも、


「後ろが乾かしずらくて…」

遠慮がちに言うと、海斗様は

「じゃぁ、こうすればできるだろ。」

そう言って、あたしの腰をぐっと引き寄せて胸元に顔を埋めた。


なんか恥ずかしい…

しかたなくそのままの体勢で乾かした。



「できました。」

乾かし終わってドライヤーのスイッチを切った。

すると海斗様はあたしの胸元に顔を埋めたまま大きく深呼吸。

あたしがお風呂上がりの時は、よく首筋に顔を埋めてこうしてる。

海斗様も桜の香りが好きなのかな?


「海斗様も、桜の香り好きなんですか?」

思い切って聞いてみると

「莉愛菜が好きな香りだから。
それに今は……」


海斗様は小さくぽつりと呟いた。




――――莉愛菜が俺の傍にいるって、実感したかった。

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