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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第43章 雷の夜に
あたしは嬉しくて海斗様に抱きついた。
海斗様の優しさがじんわり心に染みわたる。
さっきから、雷雨の音はまったく気にならなくなっていた。
「あたし、海斗様といると、雨も雷も気にならないみたいです。
今も、恐くないです。すごく暖かくて…安心します。」
正直な想いを口にした。
こうやって、あたしが思ったこともこれからは少しずつ海斗様に伝えていこう。
海斗様と向き合うために。
けど、海斗様は無反応。
なんだか不安になって海斗様の顔を見ようと上を向くと。
「……っ。」
なんだかほんのり顔が赤く見える。
でもそれも一瞬で、その代わりあたしのおでこにキスを落とし呟いた。
「でも、お前のせいでまたいつもみたいに理性ぶっ飛びそう。
明日起きたら覚えてろよ。」