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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第43章 雷の夜に
海斗様、照れてるのかな?
なんだかまた新しい海斗様を見つけられたみたいで少し嬉しい。
あたしが笑っていると、笑われたと勘違いしたのか海斗様があたしの顔を自身の胸に押しつけた。
「いいから寝ろ。今日は疲れただろ。
ずっと抱きしめててやるから。
お前も勝手に俺の腕から抜け出すなよ。」
「はい。…おやすみなさい……海斗様。」
あたしは海斗様の腕の中だとなんだか素直になれた。
海斗様から離れたくない。
この安心できる腕の中に、ずっと包まれていたい。
この雷雨が止むまででいいから。
そう思いながら、あたしは海斗様の香りに包まれ、眠れないはずの雷雨の夜にとても深く、暖かい気持ちで眠りに着く事ができた。
「……おやすみ。……好きだ、莉愛菜。」
まどろみの中で遠くから声が聞こえた。