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第48章 幸せの風景

慌てて彼氏がいない事を強調する自分になんだか切なくなっていると、すごく不機嫌オーラを漂わせた海斗様が徐に口を開いた。


「莉愛菜に彼氏はいないよ。
これから俺がなる予定なんだから。」


「「えっ？」」

拓海様とパパの声が重なった。

鞠子様と海來君はその反応に笑いを必死に堪えている。


「えっ？！
か、海斗様っ。ちょ、ちょっと」

「ん？
嬉しいのか？莉愛菜。」

焦るあたしにも構わず微笑んであたしの頭を撫でる海斗様。

そんな光景を見て拓海様とパパはもう目が点になってる。


あたしはどうしたらいいんだろう、この状況っ!!

パパ達完全にびっくりしすぎて言葉も出ないって感じだし。

「父さん、本庄さん。
なんでそんなに驚いてるんだ？
俺が莉愛菜を好きなのは二人とも昔から知ってるだろ？」

またさらにとんでも無い事をさらっと口にする海斗様だった。