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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第49章 変化の兆し
なんだかすごく恐い。
直哉が直哉じゃないみたいで。
本当は鍵を返しに行かなきゃいけないけど、恐くて行けないでいる。
それを海斗様に相談したかったりするんだけど、今はそんな時間も無くて。
あたしの話を聞くよりも、時間があるならしっかり寝て欲しいと思う。
どんどん募ってく寂しさに蓋をして、不安を押し込んだ。
普段と何も変わらない生活をした。
海斗様がいない時は、メイドとしてのいろいろな仕事をこなし、それが終わるとすみれさんのところに行って鞠子様のお世話をするのが最近の日課。
鞠子様は”海斗がいない時くらいゆっくりして”と言ってくれるが、一人でいると気が滅入ってしまいそうなんだ。
だから、朝早く起きて海斗様を笑顔で見送って、
夜遅くまで仕事をし、海斗様が帰ってくるのを待って寝る支度を手伝って
海斗様がベッドに入るのを確認してから自分の部屋に戻って休む。
そんな繰り返し。