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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第49章 変化の兆し
そんな事を考えていると海斗様が帰って来た。
「お帰りなさいませ、海斗様。」
「ただいま。
もう休んでいて良かったのですよ?
莉愛菜も疲れているでしょう。」
黒縁眼鏡をした海斗様。
その時特有の話し方で言われた。
とても事務的な話し方。
「そんなこと無いです。
これもあたしの仕事ですから。
お夜食食べますか?
それともお風呂にしますか?」
「先にシャワーを浴びてきます。
夜食はその後で。」
「はい。
準備しておきます。
着替えはバスルームに置いてありますから。」
スタスタと歩いて行ってしまう海斗様の背中に声を掛ける。
いつもは気にならなかった仕事モードの話し方。
でも今は何故かとても気になってしまう。
なんだか壁を作られているような気分になってしまって…
前は帰ってきたらすぐにあたしに近づいて、抱きしめてくれたのに。