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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第49章 変化の兆し


恥ずかしくなって急いでどいた。


「莉愛菜、俺ももう寝るからお前も休め。
俺に付き合ってお前もあまり寝ていないだろ?」

海斗様の労わりの言葉に顔をあげると、腕で顔をかくした海斗様がいた。

「海斗様…?」

「明日は接待があって遅くなる。
先に寝ていろ。」

そのままあたしと目を合すことなく言った。


「……はい。
おやすみなさい、海斗様。」

あたしはそっとベッドルームを出た。


リビングに戻って海斗様が食べたお皿を片づける。

キッチンで洗いながら思った。


やっぱり今日もなんだかいつもと様子が違う。

海斗様は今まで、あたしと話す時はどんな時も目を見て話す。

あんな風に顔を隠したり、目線を合わせない事なんてなかった。


ポタッ―――


気付いたらあたしの目からは涙が次々と流れていた。


「な、んで……」

なんであたし泣いてるんだろう。

なんでこんなに悲しいんだろう。


この日は部屋に戻っても、あまり寝付けなかった。

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