この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第49章 変化の兆し
恥ずかしくなって急いでどいた。
「莉愛菜、俺ももう寝るからお前も休め。
俺に付き合ってお前もあまり寝ていないだろ?」
海斗様の労わりの言葉に顔をあげると、腕で顔をかくした海斗様がいた。
「海斗様…?」
「明日は接待があって遅くなる。
先に寝ていろ。」
そのままあたしと目を合すことなく言った。
「……はい。
おやすみなさい、海斗様。」
あたしはそっとベッドルームを出た。
リビングに戻って海斗様が食べたお皿を片づける。
キッチンで洗いながら思った。
やっぱり今日もなんだかいつもと様子が違う。
海斗様は今まで、あたしと話す時はどんな時も目を見て話す。
あんな風に顔を隠したり、目線を合わせない事なんてなかった。
ポタッ―――
気付いたらあたしの目からは涙が次々と流れていた。
「な、んで……」
なんであたし泣いてるんだろう。
なんでこんなに悲しいんだろう。
この日は部屋に戻っても、あまり寝付けなかった。