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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第50章 自分の気持ち
「海斗様は…忙しいから、心配かけたくないんです。」
もし、知られたら迷惑をかけてしまう。
それにもし
心配もしてくれなかったら?
またいつものようにさっさと仕事に行ってしまったら?
帰ってきてくれなかったら?
「莉愛菜っ…」
気付いたら頬を伝う涙をみたすみれさんが、あたしをキツく抱きしめた。
「莉愛菜、今は自分の事だけ考えなさい。
あんたが海斗様を大事に思ってる事はわかったから。」
嫌なの。
海斗様が傷つくのは。
直哉が言う”あいつ”とか”あの男”っていうのが海斗様なのは間違いないから。
「すみれさんっ…あたしっ」
止めどなく流れる涙を止める事は出来なくて。
「…寂しいのっ。あたし、……海斗様にっ、嫌われたんじゃないか…て思っ、たら…恐くてっ…」
「うん。…うん。」
頭を撫でながら優しく相槌を打ってくれるすみれさん。