この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第50章 自分の気持ち
「どんどんネガティブに考えちゃってっ……目を合わせてくれないだけで悲しくてっ…なんで急にこんな…分からなくてっ……不安で…直哉の事っ…言えなくてっ」
「うん。」
「鍵も…返さなきゃ、いけないのに……言えなくてっ……恐いよっ…海斗様が、恐い……反応が、恐い……」
「うん、そっか。」
「笑って…見送りたかったのにっ……それも、上手く…出来なくてっ……」
海斗様を笑顔で見送る事だけは、変わらずにやって来たのに。
どんなに海斗様があたしへの態度を変えても、仕事に行く前のその時は、今までと変わらずにあたしの目を見てくれたから。
あたしが笑顔で見送ると、ホッとした顔で笑ってくれたから。
だからどんなに不安が募っても、寂しさに押し潰されそうで、その時は笑顔でいたのに。
今日、とうとうそれすらできなくなってしまったあたしは、もう限界だった。
もう全部吐き出してしまいたい。
「好きなの……海斗様がっ、好きなの……」