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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第51章 すれ違い
婚約者?
結婚?
訳が分からない。
思考がちゃんと動いてくれない。
考えるのを拒否してるみたいだ。
あたしが尚も何も言わないでいる事にイライラしてきたらしい彼女はあたしに向かって言った。
「あたしももう少し海斗君と休むし、あなた戻っていいわよ。
今日は海斗君の事は全てあたしがやるから。」
そう言ってバスタオルを取った全裸の姿のまま、海斗様が眠るベッドに入って海斗様に擦り寄る。
すると海斗様はその女性を愛しそうに抱き寄せ、あたしにしていたように首筋に顔を埋め深呼吸する。
あたしはもうこれ以上見ていられなくて、この場を立ち去った。
隣の自分の部屋へ行き、扉を閉める。
そのまま扉に背を預け、崩れ落ちるように座り込んで、息を殺して泣いた。