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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第51章 すれ違い
海斗様には婚約者がいた。
だから皆で食事をした時、拓海様は海斗様に”そんなこと言える立場じゃないだろ”って言ったの?
だったらどうして、海斗様はあたしにあんな態度を取っていたの?
寝ている時にも無意識に、あんなに大事そうに抱き寄せるほど大切な人がいるのに。
他の人は全部切ったって言った。
でもそれって、あたしが本命なんじゃなくて
あたしがただ、海斗様の唯一の奴隷になったってだけの事だったのかな。
そうだよね、そうだ。
あたしが勝手に勘違いしてたんだ。
あたしは初めから、海斗様の専属奴隷だったじゃないか。
海斗様のあのセリフは、
”俺の専属奴隷はお前だけだよ”
そういう意味だったんだ――――――