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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第53章 主人の怒り
俺は怒りが収まらず、拳を握りしめた。
「これはどういう事だ?
こいつ、林海亜子じゃないか?」
恭介はこの女の存在を知ってる。
俺がこいつと婚約していたことも。
「こいつはセコイ真似して招き入れてもいない俺の部屋に入って莉愛菜に婚約者と名乗った。」
おれが吐き捨てるように言うと、恭介が困惑した表情を浮かべた。
「な、何だって?!
莉愛菜ちゃん、知らなかったんだろ?
昨日の事も、莉愛菜ちゃんは接待だと言ってたし。」
「あぁ、全て終わらせて、今日話すつもりだった。」
中途半端な状態で話して不安にさせたくなかったんだ。
でも、それが逆に莉愛菜を不安にさせてしまう結果になった。
それも含めて、ちゃんと話したいと思っていたのに。
「莉愛菜っ」
莉愛菜はどこにいる?
莉愛菜を探そうと足を踏み出した所で、とんでもない事を聞かされた。
「海斗、落ち着いて聞けよ。
莉愛菜ちゃんが、元彼の家に鍵を置きに行ってから連絡が取れない。」