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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第57章 素直な気持ち
海斗様はあたしのこんな姿をまじまじと眺めている。
なにも言葉を発さない。
「か、かいとさま?」
小さい声で呼ぶと、ハッとした顔をして視線を逸らした。
「風呂、沸かしとくようにすみれに頼んであるから。
はやく入ってあいつの匂い消してこい。」
あたしは大人しくしたがって、そそくさとバスルームに向かった。
バスルームもとても綺麗に掃除がされていて、湯船にはお湯が溜まっていた。
あたしは髪をアップにし、裸になってシャワーを浴びる。
そして桜の香りのボディーソープで身体を洗う。
バスルームが一気に桜の香りに包まれた。
海斗様があたしのために選んでくれたと言っていたこの桜。
これはあたしをとても落ち着かせてくれる。
さっきまでの事がまるで嘘のように穏やかな気持ちになっていく。