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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第57章 素直な気持ち
まさか、海斗様が助けに来てくれるとは思わなかった。
あの姿を見られるのはとても嫌だったけど、海斗様の姿を見て思った。
やっぱり海斗様はどこにいてもあたしを探し出してくれる。
誰よりも一番に傍に来てくれる。
それはあたしにとって、小さい頃はとても心強いものだった。
今もそれは変わらない。
あんな姿で、他の人に弄ばれ反応しているあたしを見ても、海斗様は躊躇せず、まっすぐにあたしを抱きしめてくれた。
そうされると、本当に海斗様に愛されているような気がした。
違うってことはわかってるのに。
これがどんなに悲しい事か、これから知る事になるのだろう。
”もうあなたいらないから。”
あの女性の言葉が胸に突き刺さる。
あたしはいらなくなってしまうのだろうか?
りんさんみたいに、いらなくなったら簡単に捨てられてしまうのだろうか?
全身を桜の香りの泡に包まれながら涙を流した。