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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第60章 優しい時間
あたしがこれからの展開にハラハラしていると、海斗様はあたしの髪を撫でながら優しい声で言った。
「だが、ちゃんと話しておかなきゃいけないだろう。
また莉愛菜に不安な思いをさせたくはない。」
そう言った海斗様は、婚約者の事、
最近の忙しかった理由と、おかしな態度の理由
全て話してくれた。
涙が出てきた。
海斗様の気持ちを疑ってしまった自分に。
海斗様は全てあたしの為にしてくれていたのに、勝手に不安になったり
海斗様も寂しい思いをしていたのにあたしだけが寂しいみたいに思ってた。
最後には笑顔で見送ることすらできなかった自分。
とても情けなかった。
そんなあたしの泣き顔を眉を下げてみる海斗様は、優しく涙を拭ってくれた。