パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第60章 優しい時間

「ごめんな、莉愛菜。
寂しい思いをさせて。お前が笑えなくなるほど俺の態度に悩んでいたなんて気付かなくて。」

とても辛そうな海斗様。

あたしのせいなのに。

あたしが勝手にネガティブになっていただけで、海斗様は何も悪くない。

「違うんですっ。あたし、自分が情けなくて…
海斗様を信じ切れなかったんですから。」

「そうさせたのは俺だ。
普段だったら気付くお前の変化にも、自分のことばっかりで気付けなかった。」

あたしは首を振る。

「海斗様は、ただあたしを想ってくれていました。
それなのにあたしはっ……こんなんじゃ、海斗様のこと、好きなんて言う資格ないですね。」

あたしがそう言って項垂れると、海斗様はキツくあたしを抱きしめた。

裸で密着する身体。

足も海斗様の足があたしの足に絡まって。