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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第60章 優しい時間


「なぜそんな事を言う?!
これだけ今日、俺に何度も好きだと言っておきながらっ。
俺を地獄に突き落とすつもりか?」

海斗様の必死な様子にびっくりして顔をあげると、ものすごく辛そうな海斗様の表情が見えた。

「えっ…?」

嘘っ、海斗様が泣きそうな顔してるっ。

あたしは思わずその頬に手を添えた。

するとその手に摺りつくような仕草をする海斗様。

「そんな事二度と言うなっ。
俺がこの瞬間をどれだけ待ちわびたか…
お前の”好き”という言葉をどれだけ望んでいたか…
やっと叶ったんだ。
やっとお前の全てを手に入れたっ。」

そしてあたしの顎を持ち上げ、キスをした。

「もうお前は俺から離れられない、永久にな。
お前が俺から離れようとしても、俺は絶対に離さないからな。
覚悟しておけ。」

キスが終わり目を開けると、そこにはさっきの切なげな海斗様ではなく、いつもの自信に充ち溢れた海斗様が楽しげに笑っていた。


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