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第60章 優しい時間

「あ、あたしはっ…海斗様から離れたりなんかしませんっ！」

離れられるわけがない。

こんなに好きなんだから。

あたしは真剣に海斗様を見つめた。

すると海斗様は

「それもそうか。
莉愛菜は自分から”抱いてください”ってお願いしちゃうほど俺に惚れてるみたいだからなぁ。
命令されてもいないのに自らご主人様のモノをフェラしちゃうくらい溺れてるんだよな？」

と、とても意地悪な笑みを浮かべながら言った。

あたしの顔は火が付いたように赤くなる。

「あと、”ご主人様のモノが好き”なんだよなぁ？
さっき鳴きながら叫んでたな。」

あたしは溜まらず海斗様の胸を叩いて講義する。

「や、やめてっ。そんな事言わないでください。」

恥ずかしすぎて顔を合わせられない。

すると途端に優しい声色で

「それだけ俺が好きって言いたかったんだろ？」

と言われ、頭を撫でられた。