パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第60章 優しい時間

あたしは思わずハッとした顔を海斗様に向けた。

伝わったんだ、あたしの気持ち。

海斗様、ちゃんと分かってくれてた。

あたしが嬉しくなって微笑むと、海斗様も笑う。

そんな時間がすごく愛しいと思った。



すると海斗様は優しい笑顔で口を開いた。

「莉愛菜、仕事の時以外は”海斗様”と呼ぶな。
莉愛菜が公私混同したくないという意思を尊重していたが、もう俺たちはただの主人とメイドじゃないからな。」

確かにあたしは今まで仕事でもオフでも”海斗様”と呼んでいた。

「小さい頃は”海斗お兄ちゃん”だったしな。
それに敬語もなかった。
まぁ、ヤッてる時のお前は敬語が取れる時が多いが。」

「なっ？！」

「あれはあれで結構そそられるんだよな。
そういうとこに気を使ってられない程俺に感じて夢中になってるんだと思うとな。」

きっとあたしの頭が真っ白になっている時の事を言っているんだろう。

こうやってまじまじと聞くと恥ずかしさしかない。