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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第60章 優しい時間
するとフワッと桜の香りが舞った。
気付いたら海斗の腕の中。
「ごめん、苛めすぎた。
お前が恥ずかしがって呼ばないからからかうつもりが、本当に中々呼ばないからちょっと苛めたくなって。」
海斗の腕の中は暖かい。
あたしは海斗の背中に腕を回してギュッと抱きついた。
「……無視しちゃやだっ。」
「あぁ。悪かった。」
あたしが腕の力を強めると、同じように抱きしめ返してくる腕。
その仕草に安心して胸に顔を摺りつけると
ドサッ
あたしの視界は反転して、見上げると海斗があたしの上に跨っていた。
「でも、お前も悪いんだぞ莉愛菜。
”海斗お兄ちゃん”なんて呼ぶから。」
「えっ?……ひゃっ」
ふいに乳房を掴まれ優しく揉まれた。
「莉愛菜は”お兄ちゃん”とこんないやらしい事をするのか?」