この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第62章 平穏な日々
そして、今は8月半ば。
丁度、お盆の日だ。
海斗と恋人になって、約2カ月のこの日。
あたしは久しぶりにある場所に来ていた。
もちろんそれは、ママのところ。
お盆だからママを迎えに来たんだ。
あの日、雨に打たれて不安定になったあたしを海斗が助けてくれて以来、ここには来ていなかった。
目の前にママのお墓。
隣にはパパ。
あたしの後ろには寄り添うように海斗がいて、拓海様と鞠子様、それに海來君も来てくれてる。
ママ、迎えに来たよ。
あたしはパパと鞠子様と一緒にお墓を綺麗にしたり、お花を飾ったり。
そして皆でお線香を上げる。
みんなママに何を話してるのかな?
あたしは最近の楽しかった事、そして海斗とのことを話した。
顔をあげて周りを見ると、みんな同じくらいのタイミングで顔を上げていた。
只一人、パパはいつまでも手を合わせていた。