この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第64章 パパの想い
あれから数日。
今日はお盆の最後の日。
あたしはまたママのお墓に来た。
この間は皆で来たけど、ママを見送る今日はパパとあたしの二人だけ。
パパが拓海様に頼んで二人にしてもらった。
ママがいなくなってもう15年。
今日までずっとパパと二人で生きてきた。
あの突然の出来事はとても辛く悲しい事だったけれど、パパは決してあたしの前では悲しい顔は見せなかった。
それは今も同じ。
パパだって若かった。
再婚だって出来たかもしれない。
でもそれをしなかったのは、パパが本当にママを愛していたから。
パパにはママだけだったんだ。
今でもパパはママを愛してるってあたしにも分かる。
最愛の人を亡くすってどれだけ辛い事なんだろう。
あたしにはどうしたって想像することしかできない。