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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第64章 パパの想い
「パパっ。あたし、ママの代わりにはなれないけど、パパに寂しい思いさせないからっ。
絶対させないからねっ。」
あたしは涙を拭いてパパに言う。
ママはもういない。
今まで二人で肩を寄せあって生きてきた。
パパはあたしに不自由な事がないようにと一生懸命働いてた。
寂しくなかったと言ったら嘘になるけど、それを口にした事は無い。
パパの方があたしの何倍も寂しいから。
だからあたしはパパの前ではなるべく笑顔でいた。
勉強も、家事も頑張った。
パパに喜んで欲しくて。
笑ってほしくて。
それでもあたしは雨が降ると、雷が鳴ると不安定になってパパに心配かけてしまう。
それがとても申し訳ない。
こんな自分、早く卒業したい。
どうしたら強くなれるだろう。
雨が降っても雷が鳴っても泣かないでいられるように。