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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第64章 パパの想い
「莉愛菜は、海斗様の事をどう想ってるんだ?」
あ、あたしは…
あたしも…
「…………好き。」
小さく呟いた声。
それでもパパはちゃんと聞きとってくれた。
「そうか。」
何かを噛み締めるように頷く。
あたしはそっとパパを見た。
「莉愛菜、パパはね。」
そう言って話しだす。
「パパは、莉愛菜には自分の気持ちに正直に生きて欲しい。
莉愛菜の選ぶ人に文句を言うつもりはないよ。
ただ、莉愛菜の全てをしっかり受け止めてくれる人を見つけなさい。
莉愛菜の弱い所も全て曝け出せる人が海斗様なら、パパは反対はしない。
けれど、海斗様は清瀬家の次期当主。
生半可な気持ちで一緒にはいられないって事、しっかり理解しておくんだよ?」
全てを受け止めてくれる人。
弱いところを曝け出せる人。
それはあたしにとって、海斗しかいない。
あたしはパパに向かってしっかり頷いた。