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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第65章 莉愛菜の変化


そして、俺が見ている中での一番の変化。


9月に入ってから、毎日夢に魘されている莉愛菜。

俺と同じベッドで寝るようになってから、雨が降っても雷が鳴る事があっても、俺がしっかり抱きしめてやると安心したように静かに眠っていた。

だから、俺も安心していた。

だがここ最近、俺の腕の中にいても夢に魘され叫び声をあげる。

”ママ”

と何度も繰り返し、飛び起きたかと思うとぽろぽろと涙を零した。

俺はそんな莉愛菜に何もしてやれない。

魘されれば声を掛けて起こしてやったり、悪夢から覚めて泣いていれば優しくこの腕に包み込み莉愛菜が眠りに付くまでただ背中を撫でてやるだけ。


これも、この時期が悪いのか。

莉愛菜の母親の命日が近いから。

この時期に不安定になる事は依然本庄さんに聞いた事がある。

でも正直ここまでだと思わなかった。

今までこれをずっと一人で耐えていたのか?


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