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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第65章 莉愛菜の変化

とても真剣に、一言も口を挟まず黙って俺の話しを聞いてきた本庄さんが徐に話し出した。

「やはりそうですか。
先日も莉愛菜に様子を聞いても“大丈夫だよ”って笑うだけで。
私に心配かけまいとするんです。
昔からあの子はそうやって、この時期も私の前では笑っていました。」

仕事で近くにいれないから、電話をすれば明るい声で答えたという。

それなら、莉愛菜の本当の状況を聞いたのはこれが初めてだろう。

「いつも悪夢に魘されて飛び起きて、震えながら母親を呼んで泣いている。」

俺の話しを聞いて落胆が隠せないようだ。

きっと予想以上だったんだろう。

「あの時の夢を見ているんでしょうね。
あの事故の時の…。」

「でも、莉愛菜はその時の記憶が無いだろう?」

口を挟んできたのは父さんだ。

俺は耳を疑った。


記憶が無い?


どういうことだ?


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