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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第65章 莉愛菜の変化
俺の戸惑いがわかったのか、本庄さんは俺が今まで知らなかった事を口にした。
「海斗様には、莉愛菜が事故のトラウマから雨と雷に過剰に反応し、不安定になるという事は昔お話しましたね?」
「あぁ、聞いている。」
「莉愛菜のトラウマは、事故が原因です。
事故のあった日が雨の降る日で、事故が起きた時間帯は特にひどく、雷も鳴っていたんです。」
雨と雷が恐いのは、事故があった日が雷雨だったという記憶があるから。
「ですが、莉愛菜の記憶は事故の瞬間だけ無いんです。
母親と仲良く手を繋いで歩いていた。
莉愛菜の記憶では、次の瞬間に映るのは動かない母親が目の前で雨に打たれ倒れている姿。
なぜそうなったのか、何が母親をそうしたのかという”事故”そのものの記憶が無いんです。」
俺は目を見開いた。
母親が事故にあった瞬間の記憶が無い?