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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第65章 莉愛菜の変化
なぜ母親が倒れているのか分からずに、ただ”ママ”と叫び続けた莉愛菜。
なぜ自分を見てくれないのか、笑ってくれないのか、動いてくれないのか分からずただひたすら呼び続ける。
きっと莉愛菜はそんな夢を見ているんだ。
そして目が覚めれば、名前を呼ぶことしかできなかった自分を責めて涙を零す。
それを毎日毎日繰り返す。
どれだけ辛いだろう。
今ですらそうだ。
なのに、もしこの事実を莉愛菜が知ったら?
運転手が言ってる事が本当かどうかはわからない。
始めから道に飛び出したのは母親で、運転手が雨で視界が悪くて見間違えた?
だが、大人と子供を間違えるか?
莉愛菜は5歳だったんだ。
もし、これが事実だとしたら莉愛菜は……
きっと今より自分を責めるだろう。
もしかしたら笑わなくなってしまうかも。
心が壊れてしまうかも。
こんな絶望があるだろうか……